2012年9月19日水曜日

プロジェクトの感想(大変遅くなりましたが)

高木さんが企画されたプロジェクトについての、私なりの感想をお話いたします。

今回、お母様とお子様3人の計4名での参加でした。

当初は3家族募集でしたので、日本人家族だけのアクティビティーも考えていました。
参加する子ども達はタイ語が分からないため、芸術や体育系の教科以外の参加は難しいと考えたからです。

ところが1家族のみとなり、どうしようかと悩みました。
で、とりあえず各担任の先生方にお願いし、試しに国語、算数などの時間も参加させてもらうことにしました。

すると小学1年の弟さんだけでなく、小学3年のお兄ちゃんでさえ、自然にクラスにとけ込んでいました。年少の妹さんは、ちょっとお母さんが恋しいようでしたが、それでもクラスに参加していました。

これはタイ人の懐の深さだけでなく、お子さん達のバイタリティーによるものであり、お父様とお母様が素晴らしい育て方をされた結果だろうと思います。






ルンアルン学園のクラスメイトが、すべての日本人の子どもを受け入れることができるという訳ではないでしょう。今後このプロジェクトを再び実施するにあたり、日タイ両方の子ども達が刺激し合い、活き活きと過ごせるかどうかは、日本の子どもが違う環境に臆することなく、入り込めるかどうかにかかっているでしょう。

お母様のバイタリティーも素晴らしく、給食室のスタッフに教えた和食は昼食に出され、評判も良かったです。また中学生に焼きそばとみそ汁を教え、生徒と一緒に食べました。更にタイ料理も習いました。是非日本でも作っていただきたいです。





小学校高学年(5、6年生)のクラスに、お母様が震災時の体験をお話してくださいました。生徒達はみな真剣に聞いていました。ルンアルン学園では積極的に環境問題に取り組んでいます。お母様は実体験や実際に起きたことを話されたので、大変良く伝わったと思います。それは話を聞いた後の生徒の感想や質疑応答からも分かりました。本当に素晴らしいお話でした。

お母様は大学の事務にお勤めなので、我が校のホリスティック授業を見学していただきました。1つ目はフィリピン人の先生が英語で教える中学2年生物、2つ目が高校2年の生化学、3つ目は中学3年の物理でした。









私としては日本の中等教育においても、ホリスティックな教育をもっと取り入れて欲しいと考えていますが、文科省のカリキュラム上、ルンアルン学園のような授業は難しいでしょう。

せめて大学等の高等教育機関において、よりホリスティックな教育が行われることを期待しています。

今回のプロジェクトは参加された日本の家族だけでなく、ホストファミリー、ルンアルン学園のクラスのみんな、教職員にとっても有意義であり、多くのことを学ぶことができた、素晴らしいプロジェクトだったと思います。

高木さんを始め、お母様、子ども達、先生やスタッフの皆様に心から感謝いたします。

元ルンアルン学園職員&教諭 飯村 浩

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